屋根材はいろいろな種類があります。
前回は日本瓦とセメント瓦、スレートの特徴とメンテナンス方法をお伝えさせていただきました。
しかし、まだまだ使用されている屋根材はあります。
今回はスレートと同じくらいに採用されやすいガルバリウム鋼板の屋根材とアスファルトシングルの特徴、メンテナンス方法を解説していきます!
前回の日本瓦とセメント瓦、スレートの特徴とメンテナンス方法をご覧になっていない方は下のページをご覧ください!
【なんで軽い屋根は耐震性に優れるの?】
まず屋根材の特徴などお伝えする前に知っておいていただきたいことがあります。
今回お伝えするガルバリウム鋼板とアスファルトシングルは、非常に軽量で耐震性に優れている特徴があります。
スレートも軽量ですが、ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルはスレート以上に軽く、スレートは約20kg/㎡に対してガルバリウム鋼板は約5kg、アスファルトシングルは約10kg/㎡と非常に軽量です。
軽量な屋根は地震の揺れ幅が小さくなります。
瓦が耐震性に弱いとされるのは重量があり地震の揺れ幅が大きくなるからです。
地震に対して耐性のある建物にしたいという場合は、軽量の屋根材を選ぶことが大切。
ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルは、軽量な利点からカバー工法にも用いられます。
【ガルバリウム鋼板屋根の特徴とメンテナンス方法】
ガルバリウム鋼板は金属屋根の一種。
建材に使われてる金属屋根のほとんどはメッキ層が被覆され、メッキされているもので種類が違います。
ガルバリウム鋼板は、アルミと亜鉛、シリコンで構成されています。
このメッキ層は非常に耐久性があり、酸化しにくい特徴があります。
ガルバリウム鋼板の屋根はスレートと同じくらいシェア率が高く、販売されてから30年が経過し、品質の安全性と信頼性が確立されてきてます。
耐用年数は25〜35年ほどととても長く、メンテナンスサイクルが長いということもメリットです。
対応屋根勾配は2.5寸以上と比較的に緩勾配でも用いることができる屋根材です。
【メンテナンス方法】
ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーと言われていますが、永続的なものではなく定期的なメンテナンスは必要です。
耐用年数は長いとはいえ、屋根に使われているコーキングは太陽の紫外線の影響で比較的に早い時期に劣化してきます。
コーキングは10年周期で打ち替えが必要ですから、このタイミングで屋根の状態を点検しておくことをおすすめします。
また、屋根は風雨にさらされて何も遮りものがなく汚れも多く付着します。
汚れは屋根の劣化原因となりますので、定期的に水洗いをしておくと屋根も長持ちします。
注意が必要なのは、メッキ層が剥がれて鋼板が露出してしまっている場合です。
鋼板が露出すると水分や空気で酸化してしまいます。
一箇所でも錆が発生すると、そこから広がっていきますので、なるべく早めに対処しておくことが大切です。
また、20年以上経ってからは塗り替えを推奨しているメーカーもあります。
ガルバリウム鋼板の塗装は、付着力が通常の金属と違って悪いため、塗装工事をする際はガルバリウム鋼板の塗装実績のある業者に依頼することをおすすめします。
以下にガルバリウム鋼板のメンテナンス方法をまとめます。
【ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法】
・コーキング打ち替え
・水洗い
・塗装
・葺き替え
【アスファルトシングルの特徴とメンテナンス方法】
ガラス繊維を基材にアスファルト層と天然石などの装飾層で構成する屋根材です。
アスファルトシングルは軽量なことはもちろん、手で曲げられるほど柔らかく、柔軟性に優れる特徴があります。
カッターやハサミで加工ができ、釘や接着剤で固定と施工性も容易です。
アスファルトシングルの耐用年数は20〜30年と長く、防水性にも優れています。
カバー工法に採用されやすいですが、こちらは3.5寸以上の勾配屋根でないと対応ができません。
【メンテナンス方法】
アスファルトシングルは柔らかい素材のため風にあおられて捲れてしまったり、剥がれてしまったりすることがあります。
また、天然石が剥がれ落ちてしまうこともありますので、ガルバリウムと同様に10年を目安に定期点検しておくことをおすすめします。
アスファルトシングルのメンテナンスは以下の方法があります。
【アスファルトシングルのメンテナンス方法】
・屋根材の補修(部分張り替え、再接着など)
・天然石の補修
・塗装
・カバー工法
・葺き替え
天然石で装飾されているアスファルトシングルは補修剤をメーカーが用意していることがあります。
もし、剥がれてしまっていたら補修剤を取り寄せることが可能です。
補修したい場合は工事をしてもらった業者に依頼して補修してもらいましょう。
台風が多くなる時期になると屋根材が捲れてしまうこともあります。
アスファルトシングルはカッターで簡単にカットできますので、部分補修も可能です。
塗装を行う際は注意が必要です。
油性塗料を使ってしまうとアスファルトが溶けてしまって美観性や耐久性を損ねる恐れがあります。
アスファルトシングルを塗装するときは水性塗料を使うことをおすすめします。
アスファルトシングルは下地に問題がなければカバー工法ができます。
屋根塗装についてはこちらの「はじめての屋根塗装で知っておきたい工程内容と気をつけるポイント」をご覧ください。
メンテナンスについてはこちらの「メンテナンスのタイミングを見逃さない!外壁と屋根の劣化症状は?」をご覧ください。
【屋根工事をお考えの方はぜひご相談を!】
ここまでガルバリウム鋼板とアスファルトシングルの特徴、メンテナンス方法についてお伝えしてきました。
屋根材にもいろいろな種類があり、それぞれ特徴が異なりますから、屋根材に適したメンテナンスをすることが大切です。
屋根は下からでは状態を確認することができませんし、構造を理解するには専門的な知識も必要です。
しかし、屋根も定期的にメンテナンスをしておかないと建物の状態を悪くさせてしまいますから、メンテナンスの際は専門業者に点検してもらいどんなメンテナンスが必要か相談しましょう。
当社は無料で建物診断を実施しておりますので、メンテナンスの際は是非ご相談ください。
無料診断の詳しいことについてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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