雨漏りは建物への被害も大きく、寿命を縮めてしまう恐れがあります。
雨漏りさせないことがとても重要ですが、いったいどこに気をつけておけば雨漏りを防げるのでしょうか。
一度でも雨漏りすると建物の状態を著しく悪化させ、修理代も掛かってしまいます。このような被害を受けないためにも雨漏りのトラブルを防ぐ対策をしましょう。
今回は雨漏りを防ぐために、雨漏りの原因や雨漏りを起こしやすい屋根、必要な屋根工事についてお伝えしていきます!
【屋根からの雨漏りは多い?雨漏りを起こす原因】
なぜ屋根から雨漏りしてしまうのでしょうか。
雨漏りの原因となるのは以下の3つが挙げられます。
・ルーフィング
・屋根板金
・施工不良
それでは上記3箇所がどうして雨漏りの原因となるのかお伝えしていきます。
【防水の要はルーフィング!】
屋根は以下の層で構成されています。
【屋根の構成】
1層目:野地板
2層目:ルーフィング
3層目:屋根材
この3つの層の中で重要な役割を担っているのがルーフィングです。
ルーフィングは屋根の防水シートでして、水の染み込みを防いでいます。
ルーフィングの耐用年数は20年ほどなので、寿命が近くなると水が染み込むリスクが高くなり、最悪は雨漏りしてしまいます。どんなに屋根材が新しく、隙間もない状態でもルーフィングが水を染み込むようになったら、屋根は雨漏りしてしまいます。
屋根工事についてはこちらの「屋根工事の種類は?症状に合ったメンテナンスの選び方」をご覧ください。
【隙間を塞ぐ屋根板金】
建物は隙間なく組まれているかというとそうではありません。接合部はどうしても隙間が生じるため、シーリング材などの充填材で密閉します。屋根も例外ではなく、接合部や継ぎ目となるところは隙間が生じるため、水が入らないようにしています。
屋根は雨仕舞いがとても大切でして、その役割を担っているのが屋根板金です。
雨仕舞いとは、屋内に水が侵入しないように仕組みを作ることです。屋根板金には「棟板金」「雨押さえ」「水切り」「谷板金」などがあります。
水が溜まりやすい場所や隙間が生じる場所に板金が取り付けられています。
つまり板金があるところは水の侵入に注意が必要ということです。
板金の中でも谷板金があるところは雨漏りを起こしやすいです。
谷板金が錆びて穴が開いてしまったり、経年劣化で歪んでしまっていたりすると雨漏りのリスクも高くなりますので、状態には注意しましょう。
屋根板金工事についてはこちらの「10年を目安に棟板金の点検と修理をしましょう!」をご覧ください。
【縁切りされていない屋根は雨漏りのリスクが高い!】
現在の住宅の屋根の多くはスレートが使用されています。10年目以降になるとスレートは、塗装が劣化して塗り替えが必要になります。
スレート屋根は縁切りという作業を行います。もし、縁切りを行なっていない場合は、雨漏りを起こす恐れがありますので要注意です。
縁切りとは塗膜に切り込みを入れたり、タスペーサーを取り付けたりして屋根材に隙間を設ける作業のことです。
屋根材に設けた隙間は、雨水の出口や湿気を逃す役割があります。もし、縁切りを行わずに塗装してしまうと、この隙間が塞がってしまい、屋根材の下で水が溜まってしまいます。
水が溜まる状態が長期間続けばルーフィングや野地板の劣化が早まり、やがて水が染み込むようになります。そして雨漏りを起こしてしまうのです。
屋根塗装は適切な方法で施工しなければ雨漏りする恐れがあります。手抜き工事されてしまわないように、縁切りがちゃんと行われているか業者に確認をとりましょう。また、各工程の施工写真を撮ってもらうと手抜き工事を防ぐ対策となります。
スレートの塗装についてはこちらの「はじめてスレート屋根塗装を行う方へ」をご覧ください。
【屋根の状態に応じた適切な工事が大事!】
雨漏りを防ぐためには、劣化を放置せず適切なタイミングでメンテナンスをすることです。そして必要な工事をちゃんとすることが重要です。
例えばルーフィングの寿命がきているのに屋根塗装を行うのは適切ではありません。理由は簡単ですよね。屋根塗装はルーフィングを新しくするメンテナンスではないからです。
塗装で屋根はきれいになるかもしれませんが、ルーフィングは古いままですから、いずれ水が染み込み雨漏りしてしまうでしょう。ルーフィングの寿命が来ているのなら、行っておく工事は「葺き替え」か「カバー工事」です。
雨漏りを防ぐには劣化が進んでいるところをちゃんと直して状態を改善することが大切です。改善につながらない工事を行ってしまうと、余計な出費が発生するだけでなく、被害を広げてしまう恐れもありますからご注意ください。
屋根工事をお考えの方はこちらの「傷んだままにしていませんか?屋根工事が必要な理由を解説します!」をご覧ください。
【雨漏りを防ぐために定期点検を実施!】
それでは必要な工事とはどんな工事でしょうか。どんな工事が必要かは屋根の状態を確認しなければわかりません。
屋根は高い場所にありますから、下からどうなっているか確かめるのは困難です。そして、劣化していても見えませんので、ついつい放置してしまうのも屋根から雨漏りする原因の一つなのかもしれません。
もちろん傷んだまま放置すれば、いずれ雨漏りを引き起こしてしまいますから、必要に応じてメンテナンスが必要です。そして、適切なタイミングでメンテナンスをするためには屋根点検が欠かせません。
定期的に屋根点検をすることが雨漏りを防ぐことにつながります。
屋根点検をすれば早期に劣化しているところを発見でき、状況に応じて修理ができます。屋根は風雨や太陽光などにさらされる過酷な環境にあり、ダメージも負いやすい場所です。年数の経過分だけ劣化も進んでいますから、適切なタイミングでメンテナンスができるように、屋根点検を定期的に実施してください。
屋根点検についてはこちらの「屋根は5〜10年を目安に点検を実施ください!必要性とタイミングを解説」で詳しく解説しております。良ければこちらもご覧ください。
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