ふと見上げたら軒天井が剥がれていた、穴が開いていた……
こんなことはありませんか?
軒天井は直接太陽光や雨に打たれる場所ではありませんが、みなさんが思っているよりも傷んでいます。
もし、軒天井が剥がれていたり、穴が開いていたりしたら早めに修理しましょう。
軒天井の劣化が進むことで建物にダメージを与えてしまうような被害を起こす可能性だってあります。劣化を放置せず、適切にメンテナンスすることが長期的な建物の維持につながります。
今回は軒天井を傷んだまま補修せずに放置するリスクや補修方法などをお伝えしていきます!
【軒天井が剥がれている!こんな時は早めに修理を!】
軒天井は見上げないと視界に入ってこないため、たまたま見上げたら軒天井が剥がれていたということがよくあります。普段常に目に入る場所ではありませんので、いつ頃剥がれていたか把握している方も少ないかと思います。
当然ですが、軒天井を傷んだままにしておくのはおすすめしません。軒天井が剥がれたいたり、穴が開いていたりするとハクビシンや鳥などの獣が中に入って巣を作ってしまう恐れがあります。また、雨漏りの影響で軒天井に症状が出ている可能性だってあるのです。
工事というと外壁や屋根などの大きなところに意識が向いてしまいますが、軒天井などの付帯する部材も正常な状態を維持しなければ、建物の老朽化を食い止められません。
もし、軒天井が剥がれていたり、穴が開いていたりした場合は、そのまま放置せず早めに修理することが大切です。
【軒天井の役割】
そもそも軒天井はどんな役割があるかご存知ですか?
軒天井は外壁から張り出している屋根の天井のことです。屋根の先のことを軒先と呼んでいまして、その天井だから軒天井といいます。
当たり前のようにある軒天井ですが、その役割はちゃんとあります。
軒天井の役割を箇所書きすると
・日差し除け
・雨除け
・延焼防止
・屋根裏の換気
の4つの役割があります。
【日差し除け】
まず一つ目が日差し除けです。
軒の張り出しを軒の出と呼んでいまして、その張り出しが長いほど太陽から取り入れる光に影響します。夏の時期は太陽の位置が高くなるため、軒の出の長い建物は日差しが入りにくくなり、暑さ対策になります。それに代わって冬の時期は太陽の位置が低くなり、軒の出があっても日差しを取り入れることができます。
軒天井の役割というよりは軒の出が建物にどんな関係があるのかということですが、軒の出が長いほど軒天井も長くなります。
【雨除け】
先ほどの軒の出に関係するものですが、日差しと同じように軒の出のある建物は、雨や雨樋の影響を受けにくくなります。
軒の出が短い建物は、雨に打たれやすく、外壁も汚れてしまいます。また、雨樋がオーバーフローした場合、溢れた水が外壁にかかってしまいます。汚れや水に影響しやすい状態は劣化を早める原因になります。
【延焼防止】
現在の住宅の軒天井はケイカル板や窯業板、金属などの不燃材が使われています。これは火災が起きた時の炎症を防ぐ目的があります。
軒天井が燃えやすい素材だと小屋裏に火が燃え移り、火災の速度も速くなってしまいます。燃えにくい素材を使うことで、延焼を防ぎ被害を抑制しているのです。
【屋根裏の換気】
軒天井には換気口を設けているところもあります。小屋裏は室内からの熱が上がってくるため湿度や温度が高くなります。空気がこもった状態では、柱や梁などの骨組みが痛み、建物の寿命を縮めてしまいます。
軒天井に換気口があると、そこから新鮮な空気を小屋裏に取り入れることができて空気が循環します。湿気や熱がこもらなくなりますので、構造体の劣化を防ぐことができます。
【軒天井を補修しないとどうなる?劣化のサインは?】
先述した通り、軒天井が傷んでいると獣害や雨漏りの兆候を見逃すなどの問題が起きます。
軒天井が劣化すると
・色あせ
・穴が開く
・剥がれ
・苔やカビの発生
などの症状が出ます。
獣や虫、鳥などが入ってしまうと、糞尿などの被害、構造体の腐食などを被る恐れがあります。放置するほど被害が広がり、工事代が高くなるだけでなく、普段の生活にも支障をきたしてしまうかもしれません。
これからも建物を維持していくためには、上記の劣化のサインを見逃さずに適切なタイミングでメンテナンスすることが大切です。
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご参考にしてください。
【軒天井の補修方法】
軒天井の補修方法は以下の3つがあります。
【軒天井の補修方法】
・塗装
・張り替え
・重ね張り
【塗装】
塗装は軒天井の美観性と耐久性を保護する目的で行います。汚れや苔の付着、色あせ、下地の軽微な損傷などの症状が生じている場合は塗装をして軒天井を保護しましょう。
表面が荒れていたり、部分的に剥がれがある場合は、パテ処理をして平滑にしてから塗装すると見栄え良く仕上がります。また、軒天井は湿気がこもるため、透湿性のある塗料で塗装しておくのがおすすめです。
塗装工事についてはこちらの「屋根塗装・外壁塗装」をご覧ください。
【張り替え】
軒天井が剥がれていたり、穴が開いていたりする場合は、塗装だけでは対応できませんので、新しく張り替える必要があります。状態によっては下地を組み直す必要があったり、2階の軒天井だと足場が必要になったりします。
高所作業を伴う場合は、他の工事も一緒にできないかご検討ください。足場代は高額ですから、できるだけまとめて工事しておくのがコストの節約になります。
足場とコストについてはこちらの「足場を有効活用しよう!屋根工事は外壁工事と一緒がおすすめ!」をご覧ください。
【重ね張り】
元々の軒天井の上に新しく重ねて張る方法もあります。これはカバー工法とも呼ばれていまして、軒天井を燃えにくい不燃材にすることができます。
解体工事がなく、手軽に軒天井を新しくできるメリットがあります。上から重ねる方法なので、納まりの都合上、選択できる材料に制限はありますが、水や火に弱い合板から燃えにくく耐水性のあるケイカル板にできます。
ここまで軒天井についてお伝えさせていただきました。軒天井の状態を守ることは、建物の長期的な維持にもつながります。外壁や屋根などの大きなところだけメンテナンスすればいいというものではありませんので、建物全体の耐久性が向上するようにメンテナンスをしましょう!
当社は無料で建物診断を実施しております。軒天井が剥がれている、水が染み込んだ跡がある、など少しでも気になったところがございましたら、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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