屋根工事ブログ

投稿日:2018年11月12日  更新日:2023年12月29日

実は知らない防水について

こんにちは!お住まいのメンテナンスというとどんな工事を思い浮かべますか?

外壁塗装、屋根塗装、葺き替え工事、雨樋工事などなど、このあたりがよく出てくるのではないでしょうか?

 

それでは「防水工事」はどうでしょうか?

 

これだとなんだか急に専門用語っぽい響きですよね。

住宅工事で防水工事はあまり身近ではない、と思われるかもしれませんが、実は普段から毎日のようにお使いいただいているベランダ(バルコニーや屋上などもそうです)は防水工事がされているのはご存知ですか?

一般的に住宅のベランダに施工されている防水は、ウレタン防水やFRP防水です。

この二つの防水工法は、塗膜防水といって防水塗装で防水層を作っています。

【防水塗装は通常の塗装とは違う!】

実は知らない防水について

防水塗装というと外壁塗装や屋根塗装も防水を目的にしているのだから同じ、と思われるかもしれませんが、防水塗装と外壁や屋根に行われる塗装はまったく意味も使用する材料も異なります

 

ベランダやバルコニー、屋上などの雨ざらしになるところの防水は、防水塗料を使用しています。

外壁や屋根に塗られている塗料も防水の役割を持ちますが、種類がまったく違います。

 

防水工事は、水の侵入を防ぐために行われるもので、ベランダなどに施工される防水塗装も同様に水の侵入を防ぎます。

同じ塗装工事ではありますが、外壁や屋根などに行われる工事と防水工事は、異なる工事であることを押さえておいてください。

【防水工事は水の浸透を防ぐ】

実は知らない防水について

外壁などに塗られる塗料も防水効果はありますが、ベランダなどに使用しても水を堰き止めてくれません。

 

例えばこんな事例がありました。

 

お部屋の中のお話ですが、マンションの一階の方でして、天井から水が滴ってくるというご相談がありました。

すぐに現地調査させていただきましたところ、原因は2階のお部屋のお風呂でした。

お風呂の床に亀裂が入っており、どうもここから水が入り込み、ご相談をいただいた方のお部屋に流れてきているようです。

仮にここに外壁などに使う塗料で塗装したとしましょう。

塗装すると床はきれいになりますが、水を堰き止めることはできず、下へ下へと流れてしまいます。

外壁塗料では漏水を止めることができないということです。

 

水を堰き止めるには、防水塗料を塗って防水層を作る必要があります

つまり防水工事というのは、水の浸透や入り込みを完全にシャットアウトすることを目的としているのです。

【防水工法の種類】

実は知らない防水について

住宅のベランダなどによく採用されているのが「ウレタン防水」や「FRP防水」。

これらは塗装で防水層を作るため「塗膜防水」と言われています。

もちろん防水工法はこれだけではありません。

防水工法はこちらの種類があります。

 

【防水工法の種類】

・塗膜防水(前述の通り、防水塗料を塗って防水層を作る)

・シート防水(塩ビシートなど防水性を持つシートを敷設して防水層を作る)

・複合防水(2種以上の防水剤を複合させる工法。住宅ではあまり用いることがありません……)

 

繰り返しになりますが、住宅でよく見られるのは、1の塗膜防水です。

塗膜防水は、防水塗料で防水層を作れますので、施工がしやすくてコストも抑えられます。

また、継ぎ目のない防水層となるため、水密性に優れています

 

防水工法の種類についてはこちらの「屋上・ベランダのひび割れ・剥がれのメンテナンス方法」をご覧ください。

 

【意外と多い、ベランダからの雨漏り】

実は知らない防水について

雨漏りはどこから発生することが多いと思いますか?

もしかすると一番雨の影響を受けやすい屋根を浮かべるのではないでしょうか?

もちろん「屋根」も正解です。

ですが、まだまだ注意しなければならない場所も建物にはあります。

その一つがベランダやバルコニーなど防水工事がされているところです(他にも外壁や窓も雨漏りを起こしやすいところです)。

 

洗濯物を干すときなど、普段なにげなく使っているベランダは、水が溜まりやすく、防水性が保たれていなければ雨漏りを引き起こしてしまいます。

特に注意しなければならないのが「ルーフバルコニー」があるお家です。

ルーフバルコニーの下は、リビングが配置されているお家が多く、雨漏りするとリビングにまで被害を受けてしまいます。

雨漏りを修理するだけでなく、汚れてしまった壁紙やフローリングを復旧させるための内装工事、被害を受けてしまった家具や家電の新調など、みなさんが思っているよりも広い範囲でダメージを負ってしまうのです。

防水工事は雨漏りを防ぐ大事なメンテナンスであるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

雨漏りと防水工事についてはこちらの「雨漏りの原因になりやすい防水の劣化!防水工事の必要性とメンテナンス方法を解説!」もご参考にしてください。

 

【雨漏りを防ぐために定期的な点検・メンテナンスが大事!】

実は知らない防水について

パッと見ただけだと同じ塗装工事と思ってしまうかもしれませんが、ベランダやバルコニーなどに行っているのは防水工事という水の侵入を防ぐ目的を持つ工事です。

使用する塗料も防水専用の塗料となっておりますので、しっかり区別しておきましょうね!

ベランダに施工されている防水は、年数の経過で性能が低下してきます。

劣化が進むと水が染み込みやすくなりますので、定期的に点検とメンテナンスの実施をおすすめします

 

当社は防水工事も承っておりますので、メンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

建物診断は無料で実施しております。

 

詳しくはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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