代表的な屋根材は「瓦」「スレート」「ガルバリウム鋼板」「アスファルトシングル」があります。
現在ではスレートやガルバリウム鋼板が主流で、住宅の屋根によく採用されています。
屋根材と一口で言ってもどれも特徴が異なり、これから屋根材を選んでいただく方にとってはどれを選んだらいいか難しいですよね。
採用する屋根材で耐久性や今後のメンテナンスにとても関わることなので、各屋根材の特徴を押さえておきましょう!
代表的な屋根材の比較表
瓦 | スレート (コロニアル・カラーベスト) |
ガルバリウム鋼板 | アスファルトシングル | |
耐久性 | ◎ | △ | ◎ | △ |
耐震性 | × | ○ | ◎ | ◎ |
メンテナンス性 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
こちらは各屋根材の比較の目安です。
屋根材を選ぶときに目を向けていただきたいのが「耐震性」です。
建物の耐震性は屋根による影響がとても大きく、なるべく屋根が軽いことが理想です。
耐震性を重視する場合は、軽量なガルバリウム鋼板やアスファルトシングルが群を抜いています。
ただし、スレートも十分に軽量な屋根材ですので、こちらも十分ご検討の余地があります。
それでは次の項以降、各屋根材の特徴をご紹介いたします。
屋根材の種類と特徴
瓦
日本の建物に馴染み深い屋根材が「瓦」です。
瓦といっても色々な種類がありますが、代表的なのは粘土瓦です。
その粘土瓦にも「陶器瓦(釉薬瓦)」「素焼き瓦(無釉瓦」などがあります。
名前にもあるとおり、粘土を原料としており、瓦形状に成形後、焼成して製造しています。
瓦にはJ型(和型)、F型(平板型)、S型(スパニッシュ型)などの形状があり、S型は洋瓦とも呼ばれています。
瓦は重厚で耐久性が高い特徴があり、50年以上も保つとされています。
瓦を模したセメント瓦というものもあります(モニエル瓦もセメント瓦の一種)。
こちらは姿形こそ瓦に似ていますが、セメントを原料としているため、特徴はまったく違います。
塗装が施されているため、防水性を保つために定期的に塗装が必要です。
瓦やセメント瓦についてはこちらの「日本瓦・セメント瓦・スレートの特徴とメンテナンス方法」もご参考にしてください。
瓦は約50kg/㎡と重い屋根に該当し、耐震性の観点では不利な屋根材です。
法令では瓦葺きの場合、壁の量を増やして必要な耐震性を確保するように定められています。
瓦を採用する際は、十分な耐震性が確保されている設計であるかが非常に重要です。
スレート(コロニアル・カラーベスト)
スレートまたはコロニアル、カラーベストと呼ばれる屋根材は、住宅に多く普及するセメントを原料とする屋根材です。
日本瓦の約半分の軽さ(約20kg/㎡)で耐震性にも十分に貢献してくれます。
スレートは粘板岩を原料とする天然スレートが始まりで、現在普及しているスレートは、その天然スレートを模してつくられたセメント板(化粧スレート)のことです。
セメントは吸水性があり、塗装をしておかないと水を吸って脆くなってしまいます。
販売されているスレートはすべて塗装が施されています。
塗装にもグレードがあり、一般的なアクリルコーティングや褪色に強い無機コーティング、熱を反射する遮熱コーティングなどがあります。
塗装は経年劣化で摩耗してくるため、耐久性と美観を保つために定期的に塗装が必要です。
屋根塗装についてはこちらの「屋根塗装が必要な時期はいつ?塗装をご検討していただくポイント」をご覧ください。
ガルバリウム鋼板
近年でシェア率を伸ばす屋根材がガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は鉄板にメッキを施した金属でして、メッキは「アルミ、亜鉛、シリコン」で構成されています。
アルミの耐久性の高さと亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ非常に優れた耐久性を誇ります。
ガルバリウム鋼板に似たジンカリウム鋼板は、ほとんどガルバリウム鋼板と同じ構成の金属です。
ただし、ジンカリウムの多くの製品は表面に石粒を施されており、色彩豊かなデザインになっています。
ガルバリウム鋼板は錆びにくくて基本的に塗装不要な屋根材です。
耐用年数も25〜35年と長寿命なため、メンテナンス性も優れています。
金属屋根には昔から用いられている銅やトタンがあり、公共建築物ではステンレスも用いられています。
数は少なくなりましたが、トタンや銅はいまでも使われています。
トタンは亜鉛メッキのことで、凸状の桟を持つ瓦棒屋根に使われています。
亜鉛は犠牲防食作用により錆を防ぎますが、経年劣化でメッキが摩耗してくるため、定期的に塗装が必要です。
金属屋根は約5kg/㎡とどの屋根材よりも軽量で耐震性に優れています。
耐震性を重視する方は、ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板などの金属系屋根がおすすめです。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは基材(ガラス繊維など)にアスファルトを染み込ませた屋根材。
折り曲げられるくらいに柔軟性に優れており、スレートや瓦のように割れる心配もありません。
重量は約9kg/㎡とアスファルトシングルも十分に軽量で耐震性に優れています。
表面に石粒を施している意匠性の高いシングル材も販売されています。
基本的に塗装不要な屋根材ですが、経年劣化で硬質化して反りや捲れ、破断などが起きます。
また、石粒を施しているものは、少しずつ剥がれてきますので、意匠性を保つために補修材で定期的にメンテナンスが必要です。
ガルバリウム鋼板とアスファルトシングルについてはこちらの「耐震性に有利!軽量屋根のガルバリウム鋼板とアスファルトシングル」でもご紹介しております。
屋根材のことならLOHASにご相談ください!
ここまで屋根材の種類についてお伝えしてきました。
実は各屋根材の特徴をお伝えしたいことはもっとあります。
細かくまでお伝えするとなるとかなり長くなってしまうくらいです。
LOHASでは屋根材のご相談もお待ちしております。
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