スレートはコロニアル、カラーベストとも呼ばれ、多くは住宅の屋根に採用される屋根材です。
スレートには天然スレートと化粧スレートがありますが、一般的に使われているのはセメントを原料につくられている化粧スレートです。
スレートの基材自体には防水性がありませんから、定期的な塗装が必要な屋根材です。
本記事ではスレートを長くご使用いただけるように、スレートのメンテナンス方法をご紹介いたします。
スレート屋根とは
スレートはセメントに繊維質を混ぜた工場で製造される既製品の屋根材です。
住宅に普及するスレートは化粧スレートと呼ばれ、コロニアル、カラーベストとも呼ばれています。
本来のスレートは天然スレートからきていますが、こちらは次の項でお伝えします。
化粧スレートはセメントを主成分としたセメント板が基材になっています。
このままだと保水性が高く脆弱なため、防水性を保つために塗装が施されています。
重量は瓦と比べると非常に軽くて耐震性に優れています。
※瓦の重量:約50kg/㎡、スレートの重量:約20kg/㎡
また、普及率が高いことから製品のバリエーションが豊富です。
異なるカラーを混ぜ合わせてグラデーションをつけることができるスレートや天然岩調のスレート、砂の質感を表現したスレートなどお好みのデザインをお選びいただけます。
さらに価格も安価なものが揃っているため、幅広いニーズにお応えできる屋根材です。
対応する業者も多いですから、新規で葺くこともメンテナンスをするときも業者選びで困ることは少ないかと思います。
一つ気になる点といえば定期的にメンテナンスが必要なことです。
どの屋根材にも言えることではありますが、年数の経過で耐久性が低下し、汚れの付着やコケの発生、ひび割れなどの症状が出てきます。
メンテナンスをせずに放っておくと屋根の美観が低下し、屋根そのものにもダメージを負ってしまいます。
粘板岩を薄板状にスライス加工した石板を「天然スレート」といいます。
ヨーロッパのお城で石のスレートがよく見られます。
天然岩ですから耐久性が非常に高く、色褪せもありません。
しかし、価格はとても高く、重量もあるため一般住宅にはあまり使われていません。
日本では東京駅、海外では城や寺院などで使われています。
セメントを主原料に強度を高めるために繊維質を混ぜ合わせてつくったのが化粧スレートです。
工場で製造されるため品質にばらつきがなく安定しており、デザインや価格設定が幅広く揃っています。
私たちにとってスレートと言えばこの化粧スレートのことを指します。
屋根材についてはこちらの「代表的な屋根材の種類と特徴をご紹介!」をご覧ください。
劣化の原因
1,経年劣化
経年劣化はどうしても避けられないものです。
もともと屋根は雨や風、太陽の紫外線の影響を強く受け、他のところよりも傷みやすい環境にさらされています。
近年では技術の向上により耐久性も高くなりましたが、それでも10年に一度くらいは点検とメンテナンスを行う必要があります。
2,落下物や飛来物がぶつかった
落下物や飛来物によりスレートに破損が生じることもあります。
なにも遮るものがありませんから破片物が風にのって屋根にぶつかると割れてしまいます。
台風など風が強くなる天候や時期には注意が必要です。
3,人の手によるもの
修理やアンテナの設置で屋根にのぼったときに、その重さで屋根が割れてしまうこともあります。
知識がある方なら屋根に負荷がかからないように足の踏み場に気をつけますが、知らない方だと負荷をかけるところにのってしまい屋根を割ってしまいます。
また、ソーラーパネルなどの設備を設置したことによって屋根が割れるケースもあります。
メンテナンス方法
<色褪せ・コケ>
スレート(化粧スレート)は塗装によって美観が保たれていますが、それが摩耗すると水と一緒に汚れも染み込んで跡を残すようになります。
保水性が高くなると風にのって運ばれてきた胞子が屋根に根を張りコケも繁殖してきます。
コケの繁殖が広がるとさらに保水性を高め、スレート自体が脆くなり割れやすくなってしまいます。
スレートの状態を保つためには定期的に塗装を行う必要があります。
屋根塗装をすることで耐久性が向上し、屋根の美観を保持できます。
現在では遮熱性を備える遮熱塗料がメーカーから販売されており、屋根から熱対策できるようになっております。
※遮熱塗料についてはこちらの「夏の時期に効果発揮!室温上昇を抑える遮熱塗料」をご覧ください。
<ひび割れ・剥がれ編>
スレートにひび割れや剥がれなどの損傷がある場合は補修が必要です。
10年くらい経過しているとほとんどの屋根に劣化症状が出ています。
症状が軽度であればコーキングやプライマーなどで簡単に補修できます。
しかし、破損が大きい場合は差し替えが必要です。
※差し替え:破損したスレートを部分的に抜き取り、新規でスレートを差し込む補修方法
10年以上経過していると製品の入れ替えなどの理由で類似品から選択することになります。
デザインが異なり見栄えが変わる可能性がありますので、気になる方はデザインがあまり変わらないロングセラー品の中から選んでいただくのがおすすめです。
スレートのメンテナンス方法についてはこちらの「日本瓦・セメント瓦・スレートの特徴とメンテナンス方法」もご参考にしてください。
スレートは定期的なメンテナンスが必要な屋根材です。
塗装サイクルは10年に一度が目安(2回目以降は塗料の耐用年数が目安)となっており、耐用年数は20〜30年ほどです。
20年目以降はルーフィングの寿命も考慮する必要がありますので、塗装以外に葺き替えやカバー工法もご検討ください。
屋根は雨漏りを起こしやすい場所です。
主に劣化が進行することが発生原因なため、しっかりとメンテナンスを行なって雨漏りを予防しましょう。
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