屋根工事ブログ

投稿日:2019年8月2日  更新日:2026年7月29日

下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)

屋根は雨風や太陽の紫外線など過酷な環境にさらされており、長期に維持するために定期的なメンテナンスが欠かせません。

スレートやセメント瓦には防水性を保つために10年ほどを目安に塗装を行う必要があります。
そして、塗装する上で最も重要と言えるのが、下地処理です。

年数が経過して劣化が進んだ屋根は、汚れの付着や色褪せだけでなく、クラック(ひび割れ)が起きていることがよくあります。

そのまま塗装すれば隠れてしまう傷でも、それを残しておくことで後々問題を起こす可能性があり、何よりも塗装が剥がれやすくなってしまいます。

本記事では、スレートを塗装する上で重要な下地調整についてお伝えいたします。

スレート屋根は割れやすい?

下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)

スレートは現在の住宅の屋根に多く普及するセメント系の屋根材です。
セメントと繊維質を混ぜて板状に成形した化粧スレート、コロニアル、カラーベストとも呼ばれています。

元は、粘板岩を加工した天然石が天然スレートの始まりですが、それをコストや品質の均一性、耐震性などの実務的な理由から化粧スレートが誕生しました。

化粧スレート(以下、スレートと表記)は、水を吸う性質があるため、防水性を保つために塗装されています。
屋根は雨や風、太陽の紫外線など、劣化しやすい環境にさらされており、年数とともに塗装も劣化してきます。

塗装が劣化すると水を吸いやすくなり、膨張と収縮を繰り返すことでクラック(ひび割れ)を起こします。
スレート自体も厚さ5mmほどですので、10年以上経過した屋根ではスレートがひび割れていても決してめずらしくありません。

経年劣化だけでなく、日本では毎年台風に見舞われますから、強風によって飛来物がぶつかり破損してしまうこともあります。

スレートが割れてもすぐに雨漏りすることはありません。
なぜならスレートの下にはルーフィングという防水紙が敷かれているからです。

しかし、水や太陽光にさらされやすい状況を作りますから、劣化が進みやすくなってしまうリスクはあります。
また、割れたスレートの破片を失ってしまえば、元の形に戻せなくなってしまいますので、まだ分離していない状態で手を施したいのが理想です。

はじめてスレート屋根塗装を行う方へ

スレート屋根の補修方法は?

下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)

クラックがあるスレートは塗装する前に補修することが大切です。
塗装する面を下地と呼んでいますが、クラックがある状態は良好な下地とは言えません。

クラックによって継ぎ目ができていますから、ちゃんと塗装する前に繋ぎ止めておかないとそこから塗膜が割れてきてしまいます。

クラックを起こしているスレートの補修方法は「シーリングやプライマーで補修する方法」と「差し替え」の2つがあります。

「シーリングやプライマーで補修する方法」はクラックが軽微な状態で行います。
シーリングは樹脂を原料とする充填材で、隙間を塞ぐために使います。
硬化するとゴムのように弾力性を持ち、動きに対しても追従できます。

プライマーは接着剤の効果があり、クラックに塗布することでクラックに膜を張り固定させます。
ただし、プライマーがクラック深部まで染み渡る必要がありますので、浸透性の高いプライマーを使う必要があります。

「差し替え」はスレートの破損が大きい場合に行います。
スレートが大きく破損し、隣り合うスレートも同じ状況な場合は、破損したスレートを部分的に剥がし、類似するスレートを差し込んで固定化させます。

差し替えたスレートは新しくなります。
規格サイズで製造されているものが多いですので、差し替えた後も目立った違いはありません。
ただし、新しいスレートと古いスレートで色に違いが出ますので、差し替え後は屋根全体の塗装をおすすめします。

スレート屋根のメンテナンス方法

クラックからの雨漏り対策は?

下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)

屋根の破損があると雨漏りが気になりますよね?
現に屋根は雨漏りを起こしやすい場所の一つです。

しかし、前述したように、スレートのクラックだけでは雨漏りを起こすことはありませんのでご安心ください。
屋根は一次防水と二次防水があります。

一次防水は屋根材です。
そして二次防水がルーフィングとなっており、屋根防水の要です。

一次防水の屋根材に破損があってもルーフィングが正常なら、まず雨漏りすることはありません。
ただし、破損を放置してもいいというわけではありませんのでご注意ください。

スレートに破損があればルーフィングが外側に露出するため、飛来物によって傷ついてしまうリスクがあり、さらに雨や太陽の紫外線にさらされやすくなるため、劣化が促進します。

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不具合がある状態を放置するのは基本的におすすめできませんので、劣化が出る頃になる10年くらいの周期で屋根点検の実施をおすすめします。

屋根塗装も10年ごとが目安ですので、このサイクルでメンテナンスをご計画ください。
屋根は高いところにあり、状態が見えにくい点でも定期的に点検することで、問題を早期に発見し、症状が軽微なうちに対処できます。

修理コストの負担の軽減にも繋がります。
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