屋根のメンテナンスというと「屋根塗装」「屋根の葺き替え(カバー工事)」などを思い浮かべるかと思います。
「屋根工事をする=屋根を新しくする」というイメージを持っている方も多いかもしれません。
しかし、屋根工事は他にもあり、強くおすすめして定期的にメンテナンスをしていただきたいのが棟板金です。
棟板金は台風など強風が吹く時期になると被害が多くなりますので、しっかりメンテナンスをして万全な状態に保っておきましょう。
今回は棟板金工事についてお伝えします。
【屋根の一番高いところにある板金が棟板金】
屋根の一番高いところを大棟と呼んでいます。よく新築を建てると「棟上げ」や「上棟式」という言葉を聞くかと思いますが、その棟の部分です。棟には屋根の継ぎ目がきますので、雨が入らないように板金を被せています。その板金を棟板金と呼びます。
棟板金は貫板という下地の上に板金を被せて、その下地に目がけて釘を打ち込み固定してあります。棟板金のある屋根はスレート、金属屋根です。昔の住宅に設けてある棟板金はトタンが一般的でしたが、現在はガルバリウム鋼板を使用するのが主流になっています。
【傷んでいる棟板金は風に飛ばされるリスクが高い!】
屋根はなにも遮るものがなく、風にあおられる場所です。そんな過酷な環境下にあるため、棟板金は被害も多いです。棟板金は太陽光の熱にも影響し、収縮、膨張を繰り返して釘が抜けかけてきます。
特に台風など強風が吹く時期は棟板金が飛ばされてしまう被害が多く発生していますので注意しましょう。
棟板金が飛ばされてしまうと、周りの建物や車を傷つける恐れがあります。歩いている人に当たってしまったら大変な事故になってしまいますので、棟板金を傷んだままにしておかないようにしましょう。
【棟板金のメンテナンスは10年を目安に!】
屋根にかぎらず建物は経年劣化してきますから、定期的なメンテナンスは欠かせません。できるだけ費用を掛けたくないと思われるかもしれませんが、被害が出たときの代償はとても大きいです。被害を広げてしまうことでメンテナンスコストも高くついてしまう可能性がありますので、適切なタイミングで工事を行ってください。
棟板金の耐用年数は15年程度ですが、それよりも早めの10年を目安に屋根点検と棟板金工事をご検討ください。
屋根は下からでは状態を見ることができませんから、知らないうちに劣化が進んでいる可能性があります。10年目は屋根塗装の時期でもありますので、このタイミングで棟板金の状態が悪くなっていないか業者に見てもらいましょう。
LOHASは無料で建物診断を実施しております。診断後はお客様に最適な工事プランをご提案させていただきますので、メンテナンスをお考えの方はお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
【棟板金の劣化症状】
棟板金の劣化症状を以下の表にまとめましたので、メンテナンスを行う際のご参考にしてください。
棟板金の劣化症状 | 原因 |
釘抜け | 釘の熱膨張、収縮によって穴が広がり、だんだん釘が抜けてくる |
下地の腐食 | 釘穴や棟板金の継ぎ目から水が侵入し、下地が濡れて腐食する |
シーリングの劣化 | 太陽の紫外線、可塑剤の流出により、ひび割れなどの劣化を起こす |
棟板金の浮きや歪み | 経年劣化によって風のあおりに耐えられなくなり、浮きや剥がれ、歪みなどの症状が出る |
棟板金のサビ | トタンは塗装やメッキの経年劣化で錆が発生する |
棟板金がトタン製の場合は、塗装しておかないと錆びてしまいます。10年を目安に屋根と一緒に棟板金も塗装してください。
【棟板金の修理工事の種類】
必要以上の工事をしてしまうと余計な費用が発生してしまうため、棟板金の劣化症状に合わせて修理しましょう。以下に修理工事の種類をご紹介します。
【釘打ち】
釘が抜けかけていたり、すでに抜けてしまっている場合は、釘またはビスを再打ち込みします。ユニクロ製の釘は錆びやすいため、このタイミングで錆に強いステンレス製に交換することをおすすめします。水はわずかな隙間からでも入り、毛細管現象で水を吸い込みます。釘やビスを打ち込んだ後は、水が入らないようにシーリングで防水処理しておくことが大切です。
【シーリング処理】
前述した釘の打ち込み部は隙間が生じるため、シーリングで防水処理しておくことが大切です。また、隙間は棟板金の継ぎ目にもできます。ここにもシーリングを充填し、水が入らないようにしましょう。シーリングは太陽の紫外線などで経年劣化してきます。太陽光にさらされる屋根はシーリングも劣化しやすいですから、屋根に使用するのは耐久性の高いものをおすすめします。
高耐久のシーリング材についてはこちらの「オートンイクシード」をご覧ください。
【棟板金の交換】
棟板金の損傷が大きく、再利用ができない場合は新しく交換する必要があります。棟板金の交換が必要になるのは以下のケースです。
【棟板金の交換が必要になるケース】
・棟板金が外れている
・棟板金が歪んでいる
・棟板金が大きく浮いてしまっている
・下地が腐食している
下地だけの交換なら棟板金を再利用できると思われるかもしれませんが、すでに経年劣化して釘穴が広がったものを再利用するのはあまりおすすめしません。下地を交換するときは、棟板金も新しくするのが一般的です。
下地は貫板という木材を使用していますが、腐食を防ぐために樹脂製の下地にするのもおすすめです。また、棟板金は錆に強いガルバリウム鋼板製をお選びください。
当社は屋根板金工事も承っております。屋根工事をお考えの方は、ぜひお声がけください。
詳しくはこちらの「屋根板金工事」をご覧ください。
【棟板金のメンテナンスは屋根工事と一緒がおすすめ!】
屋根は風雨や太陽にさらされて、みなさんが思っているよりも傷んでいます。高い場所にあるため、なかなか気づくことは難しいかもしれませんが、これからも大切なお住まいを長く使用していくためにもメンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。
台風や豪雨などの自然災害が原因で損傷を受けた場合は火災保険を利用できうることがあります。
ただでさえ高額になりやすい屋根工事の修理費用を一部負担してくれますので、もし被害を受けてしまった場合は火災保険の利用もご検討ください。
当社は火災保険を利用した修理のご相談もお待ちしております。なにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
火災保険の詳しいことはこちらの「火災保険を使った修繕工事」をご覧ください。
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