屋根工事ブログ

投稿日:2023年3月31日

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

屋根は雨の影響を受けやすい場所なため、しっかり雨仕舞いしてあることが大事です。その雨仕舞いに関わってくるのが、「屋根板金」です。

 

「屋根板金」とは雨水の侵入を防ぐために設けてある金属部材のことでして、いろいろ種類があります。

「屋根板金」の劣化によって雨漏りを発生させる恐れもありますので、しっかりメンテナンスを行なっていくことが大事です。

 

本日は屋根板金の種類や役割、劣化による注意すべきことなどをお伝えしていきます!

 

【屋根板金の種類】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

屋根板金は「棟板金」「谷板金」「水切り板金」などがあり、取り付ける場所や形状が異なります。屋根板金は「トタン」や「鋼板」が一般的でしたが、現在では錆が発生しにくい「ガルバリウム鋼板」の屋根板金もあります。

 

それでは上記で挙げた3つの屋根板金についてご説明していきます。

 

【棟板金】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

屋根の一番高いところの頂点を「棟」と呼んでいます。棟は棟木がある場所で、棟部は軒先から上がってくる屋根面の継ぎ目ができます。

 

継ぎ目がそのまま露出していると水が入ってきてしまいますから、ここには屋根板金を被せます。この棟部に取り付ける屋根板金が「棟板金」です。

 

屋根板金といえばこの「棟板金」を指すことが多いです。

ちなみに一番高いところの棟を「大棟」、寄棟屋根の傾斜のところを「隅棟(下り棟)」と呼びます。

 

【谷板金】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

傾斜が低くなるところで屋根面が接するところを「谷」と呼びます。

この谷部に取り付けてある板金が「谷板金」です。

 

谷のところは傾斜が低くなっているため、屋根に流れた水はここに流れてきます。谷は雨漏りの原因となりやすい場所ですから、状態には注意が必要な場所です。

 

瓦屋根の棟は棟瓦や熨斗瓦で組まれており、瓦で構成されているように思えますが、谷がある場合は、谷板金が取り付けてあります。

 

【水切り板金】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

水切り板金は名前のある通り「水を切る」役割があります。

水切り板金は一つではなく「軒先水切り」「ケラバ水切り」「雨押さえ」の3つの板金部材があります。

 

「軒先水切り」は文字通り軒先に取り付けられているL形状の部材です。

形状は「軒先水切り」と同じですが、ケラバ側(妻側)に取り付けられるのが「ケラバ水切り」です。

 

「軒先水切り」と「ケラバ水切り」は屋根から流れてくる水の侵入を防ぐ役割があります。

 

屋根と外壁が接するところには「雨押さえ」を取り付けます。

「雨押さえ」は立ち上がりが設けてあり、立ち上がりのところは外壁の下にあります。つまり、雨押さえの一部は外壁材の中に入っているということです。

 

屋根と外壁が接するところは継ぎ目ができますが、ここに雨押さえを被せることで、外壁から伝ってくる雨水の侵入を防ぎます。

 

【屋根板金の劣化で注意すること】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

屋根板金は主に雨水の侵入を防ぐ目的のために取り付けてあります。

水に関わる部材ですから、雨漏りには注意しておきたいところ。劣化によって雨漏りを引き起こしてしまう恐れがありますから、状態には注意しておきましょう。

 

【経年劣化による錆】

屋根板金は金属部材なため、錆には注意しなければいけません。錆は屋根の見栄えを悪くさせるだけでなく、屋根板金に穴を開けてしまう恐れがあります。

 

屋根板金に穴が開いてしまうと雨水が大量に侵入してくるため、雨漏りを発生させるリスクが高くなります。とくに谷板金は水が集まりやすいですから、錆が発生する前にメンテナンスすることが大切です。

 

錆を防ぐには定期的に塗装を行う必要があります。屋根の工事は足場が必要ですから、このタイミングで屋根塗装や外壁塗装を行っておくことをおすすめします。

 

当社は塗装工事も承っております。塗装工事をご検討中の方はお気軽にご相談ください。

 

塗装工事についてはこちらから

 

【棟板金が飛ばされてしまう】

棟板金は貫板という下地に釘を効かせて固定してあります。

経年劣化の原因により、風にあおられて棟板金が飛ばされてしまう被害が起きています。

 

台風などが多くなる8月、9月は棟板金の被害が多く発生しておりますので、しばらくメンテナンスを行なっていない方は、一度専門業者に状態を見てもらいましょう。

 

棟板金修理についてはこちらの「屋根の維持は屋根板金のメンテナンスが重要!メンテナンス方法を解説!」をご覧ください。

 

自然災害が原因で破損した場合は、火災保険の補償対象になることがあります。修理代の負担を軽減できますので、一度火災保険の契約内容をご確認することをおすすめします。

 

火災保険についてはこちらの「火災保険を使った修繕工事」をご覧ください。

 

【雨漏り】

屋根は雨漏りを発生させる原因となりやすいところです。屋根板金も雨漏りを引き起こす原因の一つですから、被害がないように適切なタイミングでメンテナンスを行うことが大事です。

 

雨漏りは建物への被害が非常に大きく、老朽化を早めてしまいます。建物の状態を悪くさせるだけでなく、天井や壁から水が滴り落ちてくる中で生活することになるため、著しく生活の質を落としてしまいます。

 

少しでも雨漏りの疑いがある場合は、そのまま放置せずに早急に対処しましょう。

 

当社は雨漏り調査・修理も承っております。気になることなどなんでもかまいませんので、少しでも疑わしい症状がありましたらご相談ください。

 

雨漏り調査・修理についてはこちらの「雨漏りスピード補修」をご覧ください。

 

【まとめ】

屋根板金の種類と役割・劣化で注意すべきポイント

突然、家に来て「屋根板金が浮いています」とか「屋根板金が外れてますよ」と言われたらびっくりしてしまいますよね。

ですが、ここで焦らず落ち着くことが大切です。無闇に屋根に登らせたり、工事契約をしてしまったりすると、思わぬトラブルに発展してしまう可能性がありますのでご注意ください。

 

すぐに決めてしまうのではなく、一度冷静になって複数の業者に屋根を見てもらいましょう。元々屋根は太陽の紫外線や風雨などにさらされて痛みが出やすいところです。

屋根板金の劣化を放置することで、雨漏りのリスクを高めることになります。問題を早期に発見したり、屋根工事のトラブルを防ぐためにも定期的に屋根点検を実施しましょう。

 

当社は無料で建物診断を行っております。屋根の状態が気になるという方は、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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