タイルは内装から外装まで幅広く使われている建材。
モルタルや窯業系サイディング、金属サイディングとは違って耐久性、耐水性が高く、塗装といったメンテナンスは基本的に必要ありません。
「メンテナンスは不要」というのを時々目にしますが、いまのところメンテナンスフリーなものはありません。
タイルも例外ではなく、耐久性に優れていても定期的な点検と状態に応じたメンテナンスは必要となりますのでお気をつけください。
こちらでは外壁タイルのひび割れや浮き、剥がれなどの補修方法についてご紹介いたします。
外壁タイルとは
外壁タイルは土や石、粘土といった
天然素材を成形し、高音で焼き固めた板状の建材です。
磁気質タイルや陶器質タイル、せっ器質タイルなどの種類があり、サイズも二丁掛けやボーダータイルなど大きさ、形も様々にあります。
外壁タイルは耐久性、耐水性に優れており、褪色しにくい特徴があります。
住宅によく採用されるモルタルやサイディングと比べて耐久性に優れており、定期的な塗装も基本的には必要ありません。※白華現象の抑制や美観を高めるために塗装することもあります。
また、外壁タイルは擦り傷といった摩耗にも強い素材なため、美しさを長く保てる点も人気な理由の一つでしょう。
外壁タイルはデザイン性が高く、サイディングやモルタルにはない個性的な印象を演出できるのも魅力的です。
イニシャルコスト(初期費用)こそ高いかもしれませんが、耐久性やメンテナンス性を考慮するとコストパフォーマンスが高い建材です。
外壁タイルの施工方法
耐久性が高く、基本的に塗装不要といえども、外壁タイルも経年劣化でひび割れや浮きなどの不具合が出てきます。
劣化症状や不具合が発生する原因は多岐に渡りますが、それは外壁タイルの施工方法によっても変わってきます。
一般的な外壁タイルの施工方法は以下の2つがあります。
●圧着張り
下地に張り付けモルタルを塗り付け、玄能(トンカチ、金槌)の柄などで張り付ける工法です。
圧着張りはタイルを張り付けるまでの時間が長くなると接着力が低下して剥がれやすくなる可能性があります。
下地により密着して張り付けできるように迅速に施工しなければなりません。
●密着張り
下地に張り付けモルタルを塗り、タイルを通してモルタルに振動を与えて張り付ける工法です。
圧着張りよりも塗り置き時間を長く取れる特徴があります。
圧着張りも密着張りも水を用いる湿式工法と呼ばれる施工方法です。
注意していただきたいのが、これらの湿式工法は材料の練り合わせなどがあって職人の技術力が求められます。
専門的な知識と技術、経験で品質が左右されるため、DIYや職人の技術不足、判断ミスなどによって施工不良を起こす可能性があります。
外壁タイルの施工は、できるだけプロにお願いし、業者を選ぶときも慎重に決めることをおすすめします。
また、外壁タイルは乾式工法もあります。
乾式工法は湿式工法のように水を使わずに、接着剤や引っ掛け金具などを用いてタイルを張り付けます。
湿式工法と比べて乾式は精度が安定して施工不良を起こしにくい特徴がある反面、タイル自体の重さが原因して剥がれを起こすこともあります。
外壁タイルは耐摩耗性、耐水性、耐久性に優れており、モルタルやサイディングのように塗装しなくても大丈夫な建材です。
しかし、年数が経つと砂埃などで汚れてきますので、年に一回程度の水洗いをしていただくと美しさを長く持続させることができます。
水洗いを行う際は柔らかいスポンジやブラシなどを使って汚れを洗い落としていきます。
こびりつけて落としにくい汚れは高圧洗浄機を使って洗浄するといいでしょう。
外壁タイルの補修方法
タイル外壁は基本的に一枚ずつ張っているので、それぞれに張り替えることが可能です。
もし、タイルにひび割れや剥がれがある場合は、タイルを張り替えるのが一番手軽で効率がいいでしょう。
<作業工程>
1 , 張り替えたい部分を撤去
最初は撤去作業です。
張り替えたいタイルの目地をカッターなどで削り、ハンマーを使用して浮かせながら撤去します。
2 , 下地を作る
タイルを撤去して下地を露出させた後は、タイル用の接着剤やタイル接着用のモルタルを塗り込んで新しく下地作りします。
適切に下地作りされていないと剥離や劣化を早める原因となりますので、この工程では丁寧な下地作りが非常に重要です。
3 , 新しいタイルを張る
下地ができたら新しいタイルを張ります。
補修では既存目地の材質に合わせて目地詰めして張り替え完了です。
外壁タイルの張り替えは、ひび割れや浮きが発生した場所によって足場の設置が必要になります。
補修範囲が狭く、手元で行えればDIYでも可能で、業者にお願いするよりも費用を抑えることができます。
しかし、タイル外壁工事は適切に施工されていないと剥離などの施工不良を起こす可能性が高く、もし高いところを補修する場合は、誤った施工だとタイルが落下してくる危険性もあります。
このようなことを考えると、なるべくプロに頼んだほうが長持ちするのではないでしょうか。
外装の範囲なら建物の構造にまで被害を与えません。
しかし、タイルが落下すると二次被害に繋がってしまいます。
浮きや剥がれといった症状があったり、建物の築年数が長かったりする場合は、被害が出てしまわないように、早めに対処することで被害を防ぐことができます!
“mu”
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